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E「聴き方・話し合い」コース
会議などの話し合いの場に参加したとき、ただ参加しただけで何も発言しなかったり、意見が対立して言い合いになってしまったり、議論に負けて悔しい思いをしたり、後になって「こう言えば良かった」と後悔した経験はありませんか?
本来話し合いは、立場や考え方が異なる、さまざまな人が一同に会し、情報を提供し合い、さまざまな意見やアイディアを出し合って、その中からよりよい解決案を導き出すためのものです。
しかし、私たちは、ついつい自分の意見を主張したい気持ちが強くなり、自分と異なる意見を受け入れ難いものです。
自分の主張だけをごり押しするのではなく、どうしたら多くの情報やアイディアを引き出せるか、互いの意見をしっかり聴き合い、皆が納得できる解決に至る方法論を学びませんか?
ここで「聞き方」ではなく、「聴き方」としているのは、皆さんに「心を入れて聴く」力を身に付けていただきたいからです。
コースの前半では、他の人の意見を聴く能力を磨き、後半では、話し合いの能力を身に付けます。人の意見を聴いて問題を解決していく人は、高く評価され信頼されます。しっかりと聴く力を身に付け、話し合いに生かしましょう。
スキルアップ
- 発言力
- 自分と異なる意見も受け入れ、しっかりと聴く能力
- 話し合いの中から最も良い解決案を導き出す能力
- 話から相手の真意を聴き取る能力
- 聴いた話を第三者に正しく伝える能力
- 人から有効な情報を引き出す質問方法
- 話し合いの上手な進行方法
役立つシーン
- 話し合い
- 会議
- お客様との打ち合わせ、折衝
- 話し合いにおける司会
- 日常会話
第1章 聴くことの意義
聴くことは情報伝達や意思の疎通に欠かせません。私たちが日頃あまり意識していない「聴くこのと意義」について考えます。
第2章 話の主題を聴き取る
人の話を聴きながら、話し手が最も言いたいこと(主題)は何なのか、を聴き取る訓練をします。
第3章 聴いた話の組み替え
人から聴いた話を他の人に伝えるとき、一言一句違わずに話すことは不可能です。長い話を要約したり、話の構成を組み替えたりして、自分なりに他の人に伝えることになります。このとき、話の内容にずれや過不足が生じたり、内容が変わってしまったりすると、信用を失うことになりかねません。元の話の意図が正しく伝わるように、話を要約したり、組み替える訓練をします。
第4章 話し合いに参画する
話し合いで、意見が対立することを恐れて、発言できなくなってしまったことはありませんか?話し合いの場にただ居るのではなく、積極的に話し合いに参画したいものです。気持ち良く話し合いに参画するには、どのように発言したら良いか、どのように自分と異なる意見を聴いたら良いかを学びます。
第5章 話し合いの司会
話し合いの司会者は、話し合いを進行するだけでなく、参加者全員が話し合いに参画できるよう、発言を促し、論点を整理して、参加者の思考を共通のものに近づけ、最善の解決案に導いていく能力が求められます。司会者の練習をし、必要な能力を身に付ける訓練をします。
第6章 話し合いは共同思考
「共同思考」とは、共に思い、考えることです。
話し合いの場で、異なる意見をしっかりと聴き、最善の解決案を引き出そうと努力する人は、リーダーとして人から信頼され、認められます。
自分と異なる意見をしっかりと聴く力と、共同思考を身に付けるには、どうしたら良いかを学びます。