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C「目的のある話」コース

私たちは、なぜ、話すのでしょうか?
たあいもない世間話もしますが、ほとんどの場合、何か目的があって話をしています。
しかし、その目的を意識して話すことは、あまり無いかもしれません。
目的を意識せずに話すと、無用に話が長くなってしまったり、途中で話が逸れてしまったり、話している本人が、何を話したかったのかわからなくなってしまうこともあります。
話の目的を意識しながら話すと、簡潔にわかりやすく話すことができ、相手に話が伝わりやすくなります。
このコースでは、話の目的に焦点を当て、目的に応じた話し方を考えます。
例えば、話の目的が「報告」の場合は、先ず結論から先に、主観や感情を交えずに事実を正確に伝えるなどです。
特に気をつけたいのが、「忠告」をする場合です。忠告を素直に受け入れてもらえれば、自分にも相手にとっても、良い結果となり、信頼関係が生まれますが、忠告のし方を誤ると、あらぬ反感をかったり、人間関係が悪化することにもなりかねません。
話の目的を意識して、目的に応じた留意点を考慮しながら話をすれば、信頼関係を築くことができます。社会生活に欠かせない、目的に応じた話し方を身に付けましょう。

スキルアップ

  • 話力
  • わかりやすく簡潔に話をまとめる能力
  • 相手の考えや事情を察知する力
  • 情報伝達能力(上手な報告のし方)
  • 説明能力(わかってもらう方法)
  • 説得能力(上手に物事を頼む方法)
  • 上手な忠告のし方
  • 忠告や、自分に敵対する意見を冷静に受け留める方法

役立つシーン

  • 日常会話
  • 社会生活
  • 仕事上のあらゆる場面
  • 人に協力を求めるとき
  • 人の間違った行動を正してもらいたいとき

第1章 対話

対話の相手はいろいろな考えを持った人間であり、さまざまな事情を抱えています。自分の話の目的を達成するためにも、一方的に目的をぶつけるのではなく、相手の考えや事情を考え、受け入れることが大切です。
そういった対話の心構えと、話の目的にはどんな種類があるかを学びます。

第2章 知らせる

話の目的の1つ「知らせる」について学びます。「知らせる」とは、「報告」のことです。社会生活の中で、報告することはとても大切です。相手が知りたがっている情報を、もれなく、順序良く、正確に伝える方法と、報告を受けるときの聞き方の注意点を学びます。

第3章 わからせる

「わからせる」とは、相手が理解できるように「説明する」ことです。
相手にしっかりと理解してもらうには、どのように説明したらよいのかを学びます。また、説明を聞くときの注意点についても学びます。

第4章 自発的に動いてもらう

「自発的に動いてもらう」とは、相手を「説得する」ということです。人に何かをお願いするとき、強引に押し付けたり、命令して嫌々やらせるのでは、いい人間関係は生まれません。
相手に自分のお願いを受け入れてもらい、自発的に気持ちよく動いて貰えるためには何が必要かを学びます。また、しつこい勧誘や、応じられない説得を上手に断る方法も学びます。

第5章 改めてもらう

「改めてもらう」とは、相手の考えや、行動の誤りを指摘し、それを辞めるよう説得することです。誰でも、自分の間違いを人から指摘されるのは嬉しくありません。相手のためを思って忠告したつもりでも、相手の自尊心を傷つければ、反感を買うことになります。
人に忠告するときの注意点を学びます。また、忠告を上手に受けられる人は成長します。反発したり、カッとならずに、冷静に受け止め、自分のプラスにしていくことを学びます。

第6章 目的のある話を生かすには

目的のある話をしたとき、どれだけ目的が達成されるかは、相手からの信頼度に大きく左右されます。
人に話をする前に、もう一度自分の話を検討し、また、相手に話が伝わるには、どう対応したらよいかを考えます。
その上で、対話を生かすために日頃からの心がけを学びます。