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A「良いコミュニケーションの取り方」コース
コミュニケーション能力とは、どんな能力でしょうか?上手に話す能力でしょうか?
上手に話す能力だけを身に付けると、うわべばかり取り繕ったり、人を意のままに操ろうとしがちになり、信用を失いかねません。
コミュニケーション能力とは、相手を言いくるめる能力ではなく、自分も相手も生かし、良い人間関係を築き上げる能力なのです。
世の中には、さまざまな考え方や個性を持った人がいます。自分と違う考えや価値観は、受け入れがたいものです。
しかし、私たちは、一人では生きていけません。
考え方も個性も異なる私たちが、お互いに協力し合って生きていくためには、自分と違う考えや価値観があることを認め、理解する必要があります。
このコースでは、相互理解の妨げとなる原因を考え、どうしたら人を責めたり、誤解を招いたりせずに、コミュニケーションを取れるかを考えます。
人にも自分にも優しくなれる考え方や話し方を、一緒に身に付けていきましょう。
スキルアップ
- コミュニケーション能力
- 良い人間関係を築き上げる能力
- 自分と違う考えや価値観を認め、理解する能力
- 先入観を持たずに人と接する方法
- 表現力
- 相手の心の動きを察知する能力
役立つシーン
- 日常会話
- 社会生活
- 人を見る目、自分を見る目
第1章 話の力とコミュニケーション
私たちは、人の話を聞いて納得したり、反省したり、行動を起こしたりします。そのように、話には、人の心や行動に影響を与える力があるのです。この「話の力」を使って、周りの人に良い影響を与えることができれば、人から信頼され、感謝されます。
生まれも育ちも違う、考え方の異なる相手と、良いコミュニケーションを取るためには、どんな心構えが必要かを学びます。
第2章 心の傾向(1)
話をしたり、聞いたりしたときに、どう考え、どう感じるかは、人によって異なります。私たちの考えや感じ方に強い影響を与えている、人それぞれの心の傾向について考えます。
第3章 心の傾向(2)
私たちは、物事の一部を知っただけで、全体はこうだ、と決めつけてしまいがちです。しかし実際は、その一部は氷山の一角であって、隠れた部分を見誤ることになります。そういった思い込みや先入観について考え、実体との差を無くしていく努力をしましょう。
第4章 ことば
私たちは、日頃、「こう言えば、こう伝わるはず」と思って、ことばを話しています。しかし、実際には、思ったとおりに伝わらないことがあります。私たちの思考は無限ですが、ことばには限りがあるからです。限りある「ことば」の性質について考えます。
また、育った地方や、環境などによって、ある「ことば」に対して持つイメージが異なることがあります。ことばに対するイメージの食い違いによって、誤解や摩擦が生じることを学び、相互理解に役立てます。
第5章 話の影響力を考える
第2章~第4章までに学んだ「心の傾向」と「ことば」が、実際の社会生活の中でどのように関わっているかを改めて考えます。相手の心の動きを察知することで、良いコミュニケーションを育むことができます。
第6章 あたたかく人を見ることと言行の一致
冷たい気持ちで人を見ていては、良い人間関係は生まれません。心にゆとりを持って、大らかな気持ちで人を見ていくと、自分も嫌な思いをせず、相手に安心感を与えることができます。「あの人といるとホッとする」そんな雰囲気を身に付けていきましょう。
また、話すことは立派でも、それを実行できていなければ、人から信頼を得ることはできません。人から信頼されるには、何が必要かを学び、人としての成長を目指します。